一等輝く7つ星

大切な時間がずっと続きますように、と神様にお願いしました。星の降る夜に。

原因は自分にある。「LIVE TOUR 2023 -G=ø-」の感想

 

うだるような暑さが続く中、流れる汗すらも爽やかな魅力に変えながら、6人の少年がステージ上を舞った。

 

2023年、夏のお話________。

 


2023年7月下旬から8月上旬にかけて、原因は自分にある。の全国ホールツアー【LIVE TOUR 2023 -G=ø-】が開催された。ここでは、私が参加した東京初日・3日目、福岡、大阪の4公演の記憶と感情を記録する。

 

M1.Foxy Grape

Overtureが鳴り響き、Foxy Grapeの前奏と共に暗闇からメンバー6人が横1列で登場。ツアー初日は、長野さんが予告なく金髪で登場したため、ファンの歓喜の悲鳴が止まらなかった。まるで猿のような(←褒めてる)歓声を受けて、すまし顔を保っていられるメンバー、すごい。アイドル、すごい。私だったら絶対にニヤニヤしてしまう。アイドルはいつ何時でもキメることができてすごい。初日は長野さんの金髪に気を取られすぎて曲どころではなかった。

この曲の2サビは吉澤さんが歌い始める。吉澤さんは低い音域が出るため、サビはオクターブ下のハモリを担当することも多いが、ここではしっかり主旋律。深みのある彼の声質がとても好きなので、もっと主旋律を歌ってほしいと思う。

武藤さんが不在の福岡公演、武藤さんが歌い始めのこの曲はどうなるんだ?と思ったら、初っ端から大倉さんが歌い始めてニッコリ😄武藤さん不在の公演は、基本的に武藤さんのボーカル音源が入っていたが、他のメンバーがちょこちょこそれに被せるようなかたちで歌っていたのが新鮮でよかった。

 

M2.無限シニシズム

暗闇に秒針の音が響き、武藤さんが前方を指して駆け出す振り付けが好きだ。福岡は武藤さんが不在だったため寂しかったけど、その分、大阪で武藤さんが戻ってきた!!と強く感じた部分でもある。ゲンジブの武器である表情管理が肝の楽曲。顔の半分を手で隠しながら、一方は冷笑、一方は真顔の表情を見せる。当たり前のようにずっとこのパフォーマンスを見ていたが、私だったら絶対にどっちがどっちだかわからなくなる自信がある。ゲンジブすごい。

 

M3.黄昏よりも早く疾走れ

3曲目でこの曲なんだ!?と少し驚いた。黄昏といえば、2021年のげんじぶ空間:case.2を思い出す。大倉さんが「行くぞ」と叫び、歌い始める。「自由になんてなりたくない 縛られていたいの Tied up baby」は、歌詞だけ見ると怠惰な人間の心情なのかと思ったが、大倉さんの歌い方は何かに反抗するような、怠惰というより内にある鬱憤をぶつけているように感じられる。というか、「Tied up baby」って言ってたんだ。「痛いな ベイビー」かと思ってたわ。

早く杢代さんの「僕はここにいる」を聞きたい。杢代さんが恋しくなる曲のひとつだ。

大阪公演では武藤さんがこの曲で涙していた。休養中に聞いていて、歌詞に心打たれたそうだ。武藤さんはどこまでも熱い漢なのである。

 

M4.嗜調

2択👏2択👏 ツアーを通して曲中で異なるお題の2択が提示された。この曲って本当にすごいと改めて感じた。どんなときも2択、2択、2択……聞き慣れたもんだが、どうしたらこんな歌詞が思いつくのだろう。振り付けもキャッチーでいい。しかもライブではこのような企画を織り込んで楽しませることもできる。どこまでもすごい曲だ。


M5.鳴らして、シンバル

新曲はサマーチューン✨ゲンジブには珍しく底抜けに明るい曲調。ゲンジブっぽくないな?と思うのも束の間、歌詞の韻の踏み方や言葉遊び、言葉選びがすごい。アイドルグループが歌うサマーチューンで「コペルニクス」なんてワードが出てくることはまずありえないと思うし、その上「コペルニクス的Hustle」で”発想”と”Hustle”を掛けている。他にもたくさんの凝った仕掛けが歌詞に施してある。久下さんの教養が深すぎる。博識とかいうレベルではない。知識を持っているだけでなく、歌詞に落とし込んで使いこなしてしまう。何者なんだ、久下真音さん…。

振り付けも明るくてかわいい。「飛んで飛んで飛んでそう」の飛行機ダンス(←勝手に命名した)が好き。


M6.Up and Down

ゲンジブの夏、アッペンダン。長野さんが1人で出てきたとき、ソロステージかと思った。が、違った。1番は長野、小泉、武藤、2番は大倉、桜木、吉澤が1人ずつ回しながら歌い上げた。歌で魅せる感じ、ダンスは歌の飾り的な演出。この曲の音源は、長野、小泉、武藤の歌割りのみで構成されている。それを6人で歌うことになったのは、6人全員にしっかりと歌唱力が備わっているからだろう。全員歌えて踊れるグループにしかできない演出だ。本当にゲンジブは歌が上手くなった。数ヶ月前のパシフィコと比べても、その上達具合はめざましい。

そして、この曲から白衣装にチェンジ。全身真っ白な彼らは、あまりにも儚かった。この美しく儚い少年たちを守りたいから、私がこの異常に猛烈な暑さを止めてやろうと思った。白衣装を纏った彼らはクーラーギンギンの部屋に閉じ込めておいた方がいい。日本の猛暑に晒すと消えてしまう。(この衣装でサマステの野外ステージに出たけど…)


M7.⻘、その他

爽やかすぎるほど爽やかなこの曲が好きだ。青空のように澄んだピアノの音色が心地よい。長野さんの1B「君は黙り込んだ あの夏を置いて」の部分で武藤さんがハモリを入れていた。音源で武藤さんがハモリを入れることはよくあるが、実際にライブで歌われることは少ないと記憶している。え、いつもハモってたっけ?まぁいいや。ゲンジブはみんな歌が上手いし、中でも武藤さんの音程感はピカイチなので、これからもぜひライブでハモってほしい。

<2024.01.10追記>過去のライブ映像を見ていたのですが、たぶんいつも武藤さんはハモっていました。私はライブの記憶がほとんど残らないので悪しからず。

 

たなびく白い衣装が、腕を大きく使う伸びやかな振り付けの美しさを際立てていた。


M8.夜夏

夜に夏と書いて「よか」と読む。なんて良い単語を作り出してしまったことか。この曲は、振りもフォーメーションもメロディも歌詞も全てがよい。振り付けはサビ「まだ見ぬ世界が見れるような気がしてた」の部分の振りが特徴的で大好きだ。歌詞は特別難しい言葉を多用しているわけではないが、言葉自体の響きとリズムを尊重しているように感じる。特に「夜夏と昼夜は冬夏 雪と墨となり (い い い いい)」の部分、私には到底この歌詞の意味を理解することができないが、言葉のリズムが非常に心地良くて大好きだ。全体的に具体的な場面を描写している歌詞ではなく、楽曲のイメージは受け取り手によるところが大きいだろう。前後のM7「青、その他」M9「結末は次のトラフィックライト」とはうってかわって爽やかさが全くなく、私には夏の夜の生ぬるい風が想像できる。


M9.結末は次のトラフィックライト

サビの無音時間が特徴的な楽曲だ。そしてこの部分を担当する漢こそが、そう、武藤潤である。福岡公演では、この「まだ赤い」という部分で肝心要の赤い漢がいなかったため、赤色に照らされるステージがより一層寂しさを引き立たせた。オーラスの大阪公演では無事戻ってきてくれて本当によかった。I love 武藤潤.


M10.夏の二等辺大三角形

ゲンジブの夏の新たな名曲が誕生した。切ない、切ない、切なすぎる三角関係の歌である。ミディアムバラードに分類されるだろうか。アッペンダンと同じように言葉数が多いわけでなく、ゆったりしたテンポのため、メンバーの歌を贅沢に堪能できる。どのメンバーも表現力がすごかった。この状況を実際に体験したのか!?と思えるほど、苦しい気持ちがひしひしと伝わってくる。

特に印象的だったのが、1番サビ前、長野さんの「溺れそうだよ」。溺れてる!!完全に彼、イマジナリー天の川に溺れていた。それくらい息ができずに苦しそうな感情が伝わってきた。それに似合いの金髪、儚い白衣装が相まって、あまりの美しさに心が締めつけられた。

2サビ後、桜木さんの「水着の日焼け跡も 花火が照らす横顔も 全部あいつのもんかな」も心にきた。まだ………まだ…高校生なのに…。でももしかしたら青春真っ只中の男子高校生しか表現できない切なさというのもあるかもしれない。それにしても桜木さんは歌唱における切ない表現に秀でている。一言一言大切に、置くように歌っている感じ。丁寧に歌と向き合っているのだろう。普段はヲタクとメンバーに甘やかされているかわいいかわいいゲンジブの最年少、侮るべからず。

そしてお待ちかね、小泉さんの「One more try!」。ステージのセンターで発するこのフレーズ。後ろ向きだった歌詞から一変、「それまでにはきっと…じゃ遅いよな」と、待ってるだけでは遅い!ということに気づき放たれる力強い言葉だ。まず声量がすごかった。あんな細い身体からこんなにしっかりした声が出るんだ。気持ちがいいほど真っ直ぐな声である。かと思えば、それに続くメロディーは美しい裏声で歌い上げる。数年前、小泉さんは裏声が出せないと言っていた。変声期の関係もあったのだろうが、そんな彼が今このように地声も裏声もしっかりと操れるようになっている。果てしない努力の結晶だ。ゲンジブの歌の要といえば武藤さんを思い浮かべる人が多いと思うが、小泉さんの歌唱力も凄まじい進化を遂げている。


M11.余白のための瘡蓋狂想曲

この曲を初めて聞いたとき、すんごい歌だな、と思った。これ、ライブで歌えるの…?結論、しっかり歌って踊っていました。えーっと、ありえない。

ツアーではシースルービジョンという、透過性のあるビジョンを用いて、グラフィカルな歌詞を映しながらパフォーマンスを行った。まるでゲンジブが”言葉のバックダンサー”かのように思えた。「いやいや、言葉なんかのバックだなんて勿体無いだろう?」と思う人もいるかもしれない。しかし、こんなパフォーマンスが成り立つのは、楽曲のよさとパフォーマンススキルの高さがあってこそだ。これこそゲンジブにしかできない演出ではないだろうか。ただ、このシースルービジョン、透過性が高いと言っても、大型のために柱が多く、ストレスフリーで楽しめる状態だったとは言い難い。ビジョンについて調べてみたところ、今の技術では今回使用した仕様のビジョンが最大の透過度らしいため、ビジョンの今後の進化に期待したい。「ガラスのように透明なのに LEDビジョンなんです!」みたいな感じのものが開発されたら、ゲンジブに限らずいろんなライブで重宝されるだろうと思った。是非ともメーカー様に頑張っていただきたい。

歌詞をビジョンに映しているため、他の曲よりも言葉が頭に入ってきた。この曲は、様々な鬱憤を抱えながらも生きてやる!という思いが込められている。実は最終日の大阪公演で、この歌詞がどうにも沁みてしまい、感動して泣きそうになった。こんなアップテンポな曲で涙ぐんだ人間は会場で私だけだったと思う。必死に涙を乾かした。


M12.0to1の幻想

お馴染みのライブ定番曲。楽しい。とにかく楽しい。2番の長野さんの「聴こえないキミの鼓動 釣り合わないその速度」という箇所は、いつも音源通り=一定の音程で真っ直ぐ歌っていたが、今回のツアーのいくつかの公演では違った。アクセントを強調し、それに合わせて音程も上下させるアレンジを施していた。詳細には覚えていないが、この曲の他にも、そして長野さん以外に桜木さんも、このツアーで初めて聞くようなアレンジをしている箇所がいくつかあり、挑戦を感じた。いいぞ。もっとやれ。そしてこの曲のミソはやっぱり大倉さんのラップのヤバさかな。アガる。でも大倉さんのほうが私の7億倍アガってるから追いつくのに必死だし、笑っちゃう。アガりすぎて。特に大阪はヤバかった。そんな勢いでいたら、テッペン取っちゃうね。


- Solo Dance Inter -

ダンス、当たり前だけどかっこいい。シースルービジョンにメンバーカラーの直方体の映像と共にメンバーが1人ずつ舞った。私、ダンスには疎くてさぁ。でもそれぞれに合ったBGMにそれぞれに合った振り付けがされていることくらいはわかる。かっこいい。私もダンス習いたかった。かっこよくてうらやましい。

 

M13.放課後ギュッと

ゲンジブ初客降り。エビパレで客降りがあったため、このツアーもある予感がしていたが、的中。推しは一度も近くに来ませんでした。ただ私が踊っていた時間。𝐓𝐡𝐚𝐧𝐤 𝐲𝐨𝐮.


M14.ネバーエンドロール

この曲の途中からステージに戻った。やはり、ラスサビの歌詞が響く。


「はじめまして」

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どんな出会い方しても最後は決まってる (stop movie)

だけど恋に落ちてしまう

運命なんだ

悲しい脚本だね


結局私はゲンジブと恋に落ちる運命なんだ、悲しくも愛おしい運命だな、と思う。ちなみにここの「運命なんだ」で武藤さんが左胸を3回叩く振り付けがとても好き。

 

M15.日替わり曲

J*O*K*E*R

出た、ジョーカー。この曲といえば今年の5月に行われたLoud&Shuffle大阪公演を思い出す。長野さんと小泉さんのパフォーマンスが最高だった。今回は6人でのパフォーマンス。とても印象的だったのが、最後の武藤さんの「僕がJOKERだーーー」のロングトーン。太く鋭く真っ直ぐ伸びるG#の音程がバッチバチにハマっていた。倍音鳴ってたと思う。それくらい、すごかった。映像ください。


豪雨

これみんなペンラ消したんかな?


シェイクスピアに学ぶ恋愛定理

シェイクスピアは個人的にゲンジブの夏曲リストの中に入るため、レギュラーセトリにならなかったことが少し残念ではあったが、無事聞くことができてよかった。ゲンジブ楽曲の中で最も振り付けが好きな曲。初めてMVを見たときから腕を直角に伸ばす振りが強烈に印象に残っている。この振り付けを嫌いな人はいない。


④魔法をかけて

ゲンジブでは数少ない、メンバー全員でサビを歌唱する楽曲。この曲を聞くとゲンジブの魔法にかかってニコニコになってしまう。自由の国から「オハヨゴザイマス」🪄


⑤545

「青、その他」「結末は次のトラフィックライト」と並ぶ3部作。名古屋公演は爽やかやね、名古屋はめちゃくちゃ暑いのに。


以呂波 feat. fox capture plan

桜木さんを主人公としている振り付けの曲。サマステでやったからやらないかと思っていた。fcpさんのフィーチャリングなので音楽が特にいい。歌詞は古典から多数引用しており、振り付けには古き良き和を感じるが、現代的な言葉もたくさん使われており、サウンドも洗練されている。2次元と3次元を行き来するゲンジブ、この楽曲では今と昔を行き来している。ライブでは、途中でハイハットの音が変だと思った。ハイハットの音ではない、得体の知れない音に聞こえた。家に帰って音源を聞いたらちゃんとハイハットなのに。なんでだろう。音響ってなんかよくわからない。


M16.Mr.Android(feat. izki)

サビの音の跳躍が大きく、高度な歌唱力が必要とされるこの曲。2サビ前の長野さんのファルセットが、初めてこの曲をライブで披露したときと比べると段違いに安定していて努力と成長を感じる。その一方で、激しめのダンスがついていることもあり、まだまだ歌唱の伸び代があると感じる曲でもある。ゲンジブならもっと完璧にいける。7人の可能性は無限大だ。

杢代さんの「僕は何者なんだろうな」を聞ける日を楽しみに生きたい。


M17.貴方に溺れて、僕は潤んで。

こちらもizkiさん提供の難曲。小泉さんの地声と裏声の使い分けが完璧。福岡公演では長野さんの最後の「僕とあなたの手で」の語尾の上げ方がばっちり決まっていた。この部分で、ん?となることもあったが、この公演の歌い方が最適解だったと思う。高音なのにすごい。映像ください。


M18.ある。

原点にして頂点。まじで全てが良すぎるな、この曲。歌も安定しているし、ダンスも表情も完璧。言うことなし。でもやっぱりこの曲はスーパー杢代タイムがないとね!


M19.僕らの世界・物語

そしてそしてこちらもizkiさん提供の超高音曲。サビの音が本当に高い。高すぎるためお蔵入りになるのでは?と思っていたが、セトリ入り。この曲がライブで披露されるのは今年1月のパシフィコ公演ぶりだ。パシフィコではほとんど振りはなかったが、今回は最初から最後まで振りがついていた。長野さんは高音のサビを担当しているが、踊りながら歌っていた。すげぇ。私だったら高音をちゃんと当てられるか心配で踊ってなんかいられない。しかも、「動き(作り)出した世界だ」を歌う直前、首が後ろを向いていて、そこからぐっと前方に顔を戻してマイク構えて歌わないといけない。文字では伝わらないと思うけど、見ればわかる。ほんと、すごいことをしています。いつ何時でも踊りながら歌ってほしい、などとは全く思っていないが、この長野さんの所業には驚き、感嘆した。

 

M20.幽かな夜の夢

ピアノの伴奏が夜空の星のように美しく輝く曲。ライブ本編の締めくくりにぴったりだ。吉澤さんの「喜んでる顔撮っとかないと〜」のラップ部分の振り付けが変わっていた。あのガチャガチャした(語彙力無くてごめん)振り付けが好きだったのになー、と少し悲しかったけどまぁいっか。

大倉さんがこの曲中ずっっっととびきりの笑顔で踊っていた。ステージを楽しんでくれていることがとてつもなく嬉しかった。俳優活動も活発に行いながら、何よりもゲンジブとしての活動を大切にしていてくれた大倉さん。俳優としての夢もある中、私たちの前で歌って踊ってくれているのってあたりまえじゃない。今後どんな道を歩むかはわからないけど、今はただこうして目の前で、笑顔で、メンバーと共にステージに立ってくれていることが本当に嬉しかった。奇跡だと思った。ツアーの最終公演にしてこんなことを思いながら涙を堪え、本編が終了した。

 


アンコール👏アンコール👏

(ゲンジブ独自のアンコール作ってくれないかなー?)

 

EN1. GOD 釈迦にHip-Hop

とっても楽しい初の自己紹介曲(⁉︎)であり、新たなライブ定番曲。ツアー初日を前に、公式YouTubeでコール動画が上がり、来場者みんなでコールを楽しんだ。声出しって本当に楽しい。コロナのせいで声を出せないライブが続いたが、やっぱり私は声を出したい。ライブならではという感じがするし、一体感が気持ちいい。アガる。公演を重ねるごとに、コール含め、楽曲自体が育っていたかもしれない。育ったといえば、大倉さんがMCでファンを教育(?)していたな。ファンの反応が薄いと、「もっともっと」というようにジェスチャーをしたり、声が出ていなければ再度やり直しを求めたり。こうやってファンも育っていくんだな。

話が逸れた。この曲はこのツアーで初披露だったのだが、振り付けがとてもよかった。特に、「ぐんぐん伸びてく一人っ子の野望」の桜木さんの歌割りで、桜木さんと武藤さんが顔を合わせて👍するのがはちゃめちゃに良い。このときの武藤さんの満面の笑みが良すぎる。精神年齢の低いグループ最年長と甘えん坊最年少のコンビ、めちゃくちゃ推せる。


EN2. 原因は君にもある。

「原因は自分にある。」のアンサーソング。言うまでもなく名曲である。前奏で長野さんの熱いお言葉を聞くのが毎回の楽しみである。曲の前中後の3箇所で「ららら〜」と歌う部分があり、声出しが解禁されてからファン全員で歌うのがお決まりになった。このツアーでは武藤さんが上ハモを歌っていた。ハモリ、いいぞ、もっとやれ。最後の最後に腕(ペンラ)を前後に振るところも、メンバーが全力でこちらにパワーをぶつけてきてくれるから、私も負けじとペンライトを振る。オーラス大阪公演では、曲中とその前のMCでメンバーが何度も私たちに「ありがとう」と伝えてくれた。いつも支えてもらっているのはこっちだよ。こちらこそありがとう。ありがとう。ありがとう。

胸を熱くさせながら声を出してペンラを振り、完全燃焼してツアーは幕を閉じる。

 


と、思っていた。

 


オーラスの大阪公演では、この曲の後にメンバーから発表がある、と話があった。神妙な面持ちだったため少しばかり気を揉んだが、発表とはこのツアーで初披露した「鳴らして、シンバル」の配信決定であった。9、10月の現場がまだ発表されていないため、何かあるかと期待したが、発表はこれだけだった。

問題は、この後の大倉さんの言葉だ。私の記憶力はカスなのではっきりと文言を思い出すことはできないが、ぴあアリーナへの不安、そしてそれ以前にこのツアーも不安だったことを吐露していた。大阪だけでなく、その前の名古屋公演でも同様のことを言っていたようだ。不安だったんだ。そっか。思い返すと、名古屋の前の福岡公演では、後方の席に黒幕が掛けられていた。ゲンジブの現場でそんな光景を見るのは初めてだった。彼らは福岡市民会館を埋めることができなかったのだ。しかし、そんな会場でも5人は笑顔を絶やさず、隅々まで幸せを届けた。なーんだ、会場が埋まってなくても元気じゃん。ぴあアリーナも埋まるかわからないけど、別にそれでもいいんだ。と思ってしまった。でも違った。メンバーの笑顔に私は騙されてしまった。メンバーはいつだって不安と隣り合わせでステージに立っているし、1万人規模のアリーナ公演を前に、不安にならないはずがなかった。ファンとしては、ぴあアリーナのためにもっといろいろ頑張ってほしいと思ってしまうことも正直あったが、十分すぎるくらいの重圧を背負っているのかもしれない。私はただその事実から目を背けていただけだった。不安だよね………。

私は原因は自分にある。を推していることを誇りに思う。楽曲が素晴らしく、パフォーマンスの完成度も高く、メンバーの仲も良く、どこに出しても恥ずかしくない推しグループだ。もちろん、全てが完璧かと言われたらそうではないだろう。しかし、少し未熟なところがあるからこそ愛したいという想いが強くなるのが人間だ。欠点すら魅力に変えられるのがアイドルだ。だから、どうか、自信を持ってほしい。7人なら大丈夫。根拠のないことを、と言われてしまうかもしれないけど、根拠はある。伊達に何年もヲタクしてないです。7人のパフォーマンスに対する熱量はすごいし、ちゃんと成長してる。すごく技量が上がっている。あなたたちのその努力が根拠だ。胸を張ってほしい。テッペンとろうね。

でも、そんなことを言いながら、本当はファンの前で弱音を吐いてくれたことが嬉しかった。弱い部分を見せてくれたことが嬉しかった。前見て突っ走るだけじゃ疲れちゃうからさ、たまには立ち止まって、後ろ振り返って、今までの積み重ねを見て、ちゃんと進んできたことを確認しながら、ゆっくり時速3kmで一緒に進もうね。これからもずっと大好きだよ。


EN3.THE EMPATHY

ということで披露されたこの曲。ぴあアリーナにて7人の完全体で初披露してくれるのかと勝手に思い込んでいたのでちょっとだけ(ほんのちょっとだけね)残念だったけど、しっっかり泣いてしまった。そりゃそう。あんな大倉さんの言葉の後にこの曲を聞いて泣かないわけがない。この曲は、歌詞を見るに、久下さんからゲンジブ7人への応援歌だ。これからもメンバー7人で支え合って、どんな壁も乗り越えていってほしい。今、ゲンジブ7人の目の前に立ちはだかる壁は、ぴあアリーナだ。これが発表されたとき、私は正直無理だと思った。ゲンジブにアリーナを埋められるほどの力はないと思った。しかし、今回の夏ツアーのゲンジブ、そしてその数日後のエビライを見て、そんな心配はなくなった。彼らは絶対にぴあアリーナ公演を大成功させる。7人が力を合わせれば、越えられない壁はない。とても近くでゲンジブを見ている久下さんも歌詞でそう伝えているのだから間違いない。

ぴあアリーナ公演のタイトルは「因果律の逆転」。長野さんは今回のツアーのMCで、ぴあアリーナ公演で逆転する、一発逆転したい、という旨の発言をしていた。因果律の逆転というタイトルが発表されたときから、ずっとその意味を考えていたが、今はとにかくその逆転とやらがどんなにすごいものか、わくわくせずにはいられない。早くぴあアリーナでゲンジブを見たい。7人の初のアリーナという晴れ舞台を見られることがただただ純粋に楽しみでしょうがない。

 


追記

2023年8月11日のエビライにて、杢代さんの活動再開が発表された。どれだけ待ち侘びただろう。思わず涙が溢れ出た。私にはこの1年がとても長く感じた。

 

よし、ここから。ここから7人の快進撃が加速する。